INTERVIEW

“底を見たからこそ、自分たちの音楽が見えた” BAROQUEの現在とこれから

“底を見たからこそ、自分たちの音楽が見えた” BAROQUEの現在とこれから

―― 2015年の『PLANETARY SECRET』以降、“2人のBAROQUE”になってからこちら、二人は常に新しい音楽にチャレンジしている気がします。やはりメンバーが二人になったことによる意識の変化はあったのでしょうか?

圭:意識の変化はもちろんありました。BAROQUEというバンドの歴史は15年くらいあるんですけど、僕らは“一回死んでそこから蘇った”に近い。二人になって、大文字の“BAROQUE”になって一回リセットをした感じ。でも過去はもちろん背負った上で。今まで歩んできた過去もすべて肯定できるような未来を、どうやって僕らは作れるんだろう……そういうところから改めてスタートしました。個人的な話になっちゃうんですけど、バンドが二人になって暫く経ったときに、人として崩壊しちゃって。これまで人生で色々な経験をしたけど……人って墜ちきって底が見えたときに初めて何かが見えるというか……何でもないことがやっぱり幸せだと思えるようになるんですよね。

―― 1回リセットされた状態ということでしょうか?

圭:そう。リセットされた。原点の自分に、小学生のときにギターを始めた頃のことを思い出しました。そのとき、まだ僕の側には怜というヴォーカリストがいて、辛うじて付いて来てくれるファンの子がいるという事がどれだけ恵まれてるかに気付けたんです。そしたら何故か、「あれ、もしかして今俺が本気になったら、子供の頃描いたことが全部叶うんじゃないの?」って思っちゃって! そしたら自分の表現したい未来が溢れ出してきて『PLANETARY LIGHT』って曲が生まれて…ちょっと頭がおかしくなったみたいになってました(笑)。

怜:でもそのとき、圭が「こうしたい」って作って来た曲を聴いた瞬間、すごく彼の感情が伝わってきたんです。それで、すぐに圭に「この曲を作ってくれてありがとう」って電話しました。

圭:ある意味二人になってからが、僕らのターニングポイントだったんですね。一回壊れていろんなものが死んで。当時は二人の関係もよくなかったですし……。バンドもある意味“失敗”してしまったに等しかった。「これから先、人生どうしよう?」って……音楽自体をやめる選択肢もあったし。「自分に何ができるんだろう?」とか、極端に言うと「なんで生まれてきたんだろう?」という部分まで考えて。結果純粋なものしか残らなかったんです。そこで残ったものを、やっぱり“音楽”を通して表現するのが自分たちに出来ることなのかなという結論に至り、前作アルバムの『PLANETARY SECRET』ができたんです。

―― そういう意味では今のBAROQUEの音楽は、音楽に対する純粋な憧れや希望からできていると考えてもいいでしょうか?

圭:憧れというか、“自分そのもの”だと思います。『PLANETARY SECRET』という作品は、良くも悪くも「とりあえず周りの評価を気にしないで作ってみよう」と思って作ったアルバムで。あのアルバムがこれから先、多くの人に聴かれるようになったら、僕らの音楽は成功だと言えるのではないでしょうか。

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