REPORT

【the pillows】“普遍的に良い”という力 全ての人を受け入れる楽園のようなロック

【the pillows】“普遍的に良い”という力  全ての人を受け入れる楽園のようなロック


【the pillowsライヴレポート】“普遍的に良い”という力 全ての人を受け入れる楽園のようなロック

the pillowsのワンマンツアー<STROLL AND ROLL TOUR>のファイナル公演が、7月22日にZepp Tokyoにて行われた。
 20thアルバム『STROLL AND ROLL』を引っさげ、全国27カ所を回ったツアーの集大成を見届けようと、平日にも関わらず多くのBUSTERS(the pillowsファンの名称)が会場に駆けつけていた。開演前のフロアを見回すと、ツアーTシャツの若い女性がワクワクした瞳でステージを見つめている。その横には仕事を終えてすっとんで来たのだろう、シャツを腕まくりした男性。多分親子であろう2人組や、友達同士で談笑するグループもいた。筆者はthe pillowsのライヴを観る度に、「全てのロックバンドが目指している、理想郷はここなのかもしれない」と思う。一昨年の結成25年ライヴでthe pillowsのリーダーである山中さわお(Vo, Gt)は「the pillowsは遠回りしたんじゃない、近道しなかっただけだ」といったことをMCで語っていたのだが、彼等を象徴するような言葉だったと、今もなお印象に残っている。the pillowsは爆発的なヒットソングを持つ、国民的なバンドではないかもしれない。それでも、ひたすら純粋に良い音楽、良いライヴを追いかけ続けてきた27年間。様々な苦難を乗り越えるうちに、いつのまにか老若男女に愛され、結成20周年にして武道館に立った。いつのまにかミュージシャンズミュージシャンになっていた。the pillowsの軌跡は、ライヴは、サウンドは、いつだってロックバンドとしてすごく健全で、眩しいほどにまっすぐだ。

 ライヴ一発目を飾ったのは最新アルバム『STROLL AND ROLL』の1曲目より『デブリ』。続けてもう1曲最新アルバムから『ロックンロールと太陽』を放ち、『ROCK’N’ROLL SINNERS』へ。性別も年齢も関係無く、会場全員がロックに酔いしれ拳を振り上げる、the pillowsらしい音楽の楽園がみるみるうちに広がった。山中も「今夜はいよいよクライマックスだ! 最後の最後まで仲よくしようぜ!」と満面の笑みだ。

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