『NAOKI(FANTASISTA/ex.Kagrra,)の人生どうかしてるぜ♡』Vol.13 ピエール中野(凛として時雨/Dr)

NAOKI:ピエールさんがドラムを始めたキッカケを教えてください。
ピエール中野:小学生の時に自分に特殊な能力がないことに気づいたんです。当時、すごく悩んだんですよ。勉強はゼロ、スポーツは好きだったけど全国大会に出れる感じでもなく、美術もイマイチだし…。でも自分としては何かを成し遂げないとダメだってずっと思っていた。中学に上がってとりあえずヤンキーをやってみるも、なんか違うし、喧嘩強い人って本当に強いじゃないですか(笑)。で、ひょんなキッカケからギターを始めるんですよね。当時友達10人ぐらいと楽器屋にギターを見に行ってみんなで買って始めたんです。
NAOKI:10人で楽器を始めるって…、なんかすごい展開ですね(笑)。
ピエール中野:でしょ(笑)。なかなか無いですよね。10人で始めると上手くなる人と下手な人に分かれてきて、そこでも僕は中途半端だったんです。頑張っても2番手、3番手くらいから抜けれなかった。その仲間の中で一番上手いやつとバンドが組みたくて。そのバンドにちょうどドラムがいなかったんです。で、“俺、ドラムやるわ”と。それがドラムをはじめたキッカケでしたね。当時(中学三年生)、吹奏楽部が発表会でX JAPANの『紅』を演奏して歓声を浴びていて、僕はX JAPAN大好きだったし、それを見て音楽の力ってすごいなぁって感激したのもあった。YOSHIKIさんに影響を受けていたのでドラムがうまく叩けたらかっこいいだろうなと…。それで興味本位で初めてみたらすぐ叩けたんです。エイトビートもさらっとできて。
NAOKI:“おっと…これは?”となったんですね。“これはできるかも?”と。
ピエール中野:そうそう。手応えがあったので基礎からやってみようと猛勉強しました。教則本を買ってスタジオに通って…。でも全然苦痛じゃなくて楽しかった。
NAOKI:お話を聞く限り、ピエールさんって極端ですよね(笑)。
(一同爆笑)
ピエール中野:そうかもしれない(笑)。昔から変わらないんですよ。あきらめが早いっていうか…。でも自分に向かないことをやっても時間の無駄だと思うんですよね。テンションも上がらないですし…。
NAOKI:学生の頃ってなかなかピエールさんみたいに自分と向き合って判断できないと思うんですよね。まだ自我もちゃんと出来上がってないと思うし、気持ち的にもフワフワしちゃっている時期というか。そんな中、“やりたいこと”と“やりたくないこと”をきちんと振り分けられるのはすごい。
ピエール中野:僕は小学生の頃から新しいことをするのが好きだったんですが、今考えるとドラム以外は何をやってもシックリこなかったかも。気になったらやってみるタイプで当時流行る前のスノボとかスケーターとか…色々やってみたんですけど…。
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