『NAOKI(FANTASISTA/ex.Kagrra,)の人生どうかしてるぜ♡』Vol.11 中島卓偉

中島 卓偉(以下卓偉):対談のコーナーを持つってことは人見知りじゃ出来ないからなんだか羨ましいです(笑)。尊敬します。ベーシストとドラマーって横の付き合い方を大事にする方が多い気がします。
NAOKI:いえいえ。恐縮です。あくまで卓偉さんに対する僕の持っていたイメージですが、もっと強めにグイグイくる方なのかなと思っていました(笑)。
卓偉:いやいや。ステージだけ観るとそう思われがちですが、普段の僕は押しが弱いです。特技は遠慮なので(笑)。
NAOKI:(笑)。
僕は卓偉さんを20歳の時、音楽雑誌を拝見して、当時、金髪で美しかったので “女性アーティストなのかな?”って勘違いしていました。その後、「PUNK」を動画サイトで拝見し、“なんてキャッチーでストレートな言葉を使うアーティストなんだ!”と衝撃を受けたのを覚えています。
多分、たくさんの方に“歌が上手ですね”と言われていると思うのですが、僕の中では技術的なことじゃなくて、言葉の伝え方……そうですね、情熱的でハートフルというか…そんなところが大好きです。卓偉さんって芸歴は何年になるのですか?
卓偉:ありがとうございます。嬉しいです。芸歴は今年19年目ですね。10月を越えると20年目になります。
NAOKI:僕もちょうど20年になります。
卓偉:なるほど。1999年ってすでにCDが売れない時代に入っていたので音楽バブルには経験してないですし、僕はソロで活動していたので正直需要がないというか。
当時は、イベントもなかなか組めなかったし、人と上手く繋がることが出来ない時代でした。ただただ自分の畑を耕すというか。
NAOKI:僕もソロになって“これからどうやってやっていこう”と悩みました。でも悩んだ結果、自分で動かなければ何も始まらないということに気づいて。
卓偉:そうですよね。僕もバンドをやりたかったのですが、自分が思うようなバンドが組めず、そこには一切妥協もできないじゃないですか。自分は曲が書けたので、曲を書いて歌ってライブを組む……、それを長年やってきただけなんですけどね。
NAOKI:卓偉さんの楽曲は本当に刺さるものが多くて。お子さんに書かれた「我が子に捧げる PUNK SONG」も衝撃的でした。バラードでくるのかと思いきや、ハードな楽曲で。でも自分の親父に言われたら…、というのを想像しながら聴きました。卓偉さんの曲には、魂の叫びが詰まっている感じがします。
卓偉:普通自分の子供に向けて曲を書くとなったら99%バラードだと思うのですが、ちょっとパンキッシュなメッセージを伝える方が自分らしいのかなと思いました。そういっていただけるのは嬉しいです。でも単純な言葉だからこそ、自分の中で決着が付かなくて、詩で読んで良くても、歌うといまいちだったりしたので何度も試行錯誤を繰り返しました。アレンジというより、詩に時間をかけた一曲ですね。