INTERVIEW

天才ヴァイオリニスト、石川綾子による“フィギュアクラシックコンサート”で、冬期 五輪の感動を再び!

天才ヴァイオリニスト、石川綾子による“フィギュアクラシックコンサート”で、冬期 五輪の感動を再び!

――4月6日に迫った“石川綾子 フィギュアクラシックコンサート”(@紀尾井ホール)ですが、この公演について語るにはアルバム『FIGURE CLASSIC(2018年2月リリース)に触れないわけにはいかないと思います。まず、作品を制作された意図からお話しいただけますか?

石川綾子(以下石川):もともとフィギュアスケートを見るのが好きで、荒川静香さんや浅田真央さんが出場される時からいつも応援していたんです。それに、演技を見ていると使用されている楽曲も素晴らしくて、ずっと演奏してみたいと思っていたんですよね。今回は、『FIGURE CLASSIC』でそれを実現することができました。尊敬する選手の皆さんが使用していた曲を1枚のアルバムにまとめることができて、すごく幸せに感じています。

――特に、いまだ興奮さめやらぬ平昌オリンピックで羽生結弦選手や宇野昌磨選手が使用した曲もありますし、あの感動も蘇りますよね。あと、楽器での演奏とフィギュアスケートの演技の表現力には近いものがあるような気がします。

石川:すごくおこがましいかもしれないんですが、フィギュアスケートを見ていると共感してしまうことがたくさんあって……。私自身が演奏しているヴァイオリンも、決して技術だけの話ではなく、いかにして表現力を通して、観てくださる方の心に届く演奏ができるかがすごく大切だと思うんです。そして、それを実現するためには日々何度も練習を重ねていて。だから、おっしゃっていただいたように、本番の公演にのぞむ気持ちと、選手の皆さんが大きな大会で滑る気持ちには、すごく共通するものがあるような気がしているんです。

――ちなみに、『FIGURE CLASSIC』の収録曲では、選手の皆さんの演技を思い浮かべながら演奏されたんですか?

石川:曲によって……というのはあると思います。例えばA.ヴィヴァルディの「ヴァイオリン協奏曲 四季より「冬」」は、原曲の構成ではなく、宇野昌磨選手が演技した時の構成でアレンジし直しているんです。だから、“このタイミングで宇野昌磨選手がアクセルをキメる!”とか、演技そのものを想像しながら弾かせていただきました。羽生結弦選手が使用したF.ショパンの「バラード第1番ト短調Op.23」も、演技を思い描きながら演奏させていただいてます。ただ、この曲はもともとピアノ独奏曲なんですね。それを(4本弦の)ヴァイオリンにアレンジしたんですけど、その作業が実はかなり難しくて(苦笑)。何とか頑張って仕上げました。

――収録曲の最後はオリジナルの『BELIEVE』になりますが、ここにはどんな思いを込めたんでしょうか?

石川:このアルバムのために作曲させていただきました。まさに選手の皆さんへの応援歌で、自分自身を信じる強い気持ちを表現できたら……と思って作った曲です。

――思い入れの強い楽曲なので、バラードかと思ったんですが、軽快なラテン・テイストの曲ですよね。その意外性が面白いと思いました。

石川:そうですね(笑)。選手の皆さんはもちろんなんですが、テンポがいいので、自分自身に向けての応援歌にもなったと思っています。

――なるほど! 『FIGURE CLASSIC』の全貌が見えてきました。この作品の収録曲を中心に4月6日の公演は構成されるわけですね。

石川:もちろん、収録曲は全曲、披露させていただく予定です。それとともに、荒川静香さんや浅田真央さんが選手時代に使用した曲なども含めて幅広く演奏することになると思います。また、この日は四重奏(カルテット)とピアノとの共演になるので、音源とは違う音を楽しんで欲しいですね。

――クラシックのコンサートというと、堅苦しく考える人もいると思うのですが、石川さんはどんな公演を心がけていらっしゃいますか?

石川:今、私が目指しているのは“眠くならないコンサート”なんです。確かにクラシックのコンサートって、眠くなったり、難しそうっていうイメージがあると思うんですが、それを払拭できるような楽しいコンサートを目指しているんですね。そのためには、いろんな演出も考えています。

――それは気になりますね(笑)。具体的にはどんな演出なんでしょうか?

石川:例えば、これまでもお客さまに手拍子をしていただいたり、タオルまわしをしていただいたりしてきたことがあるんですね。だから、ただ静かに座って聴いていただくのではなく、一緒に音楽を体感できるようなコンサートを目指しています。クラシックやヴァイオリンコンサートが初めてのお客さまも大歓迎なので、気軽に遊びに来ていただきたいです。

――コンサートと言えば、5月16日には『ジャンルレスTHE BESTコンサートツアー』がBlu-rayとDVDでリリースされるそうですね。これで実際の公演がどんなものか、具体的にわかるかも……。

石川:わかると思います! 最後の方では、私が客席に降りて、お客さんに近いところで演奏するシーンも収録されているんです。だから、いつもどんなコンサートをしているか、しっかり伝わると思います。

――最後に今後の予定をおきかせください。

石川:ヴァイオリンという楽器を、もっと身近に感じていただけるような活動を目指していまして、5月から毎月“ジャンルレスクラシックシリーズ2018”という公演を予定しているんです(全会場ともハクジュホール)。ボカロや映画、アニメ音楽など、ジャンルを超えた音楽を表現していくので、そちらも楽しみにしていて欲しいですね。公演活動はもちろんですけど、これからもYouTubeなどに動画を上げたり、一人でも多くの方にヴァオリンの音色をお届けできるよう、いろんなことに挑戦していきたいと思っています!

石川綾子 official site
http://www.ayako-ishikawa.com
<フィギュアクラシックコンサート 電話予約受付開始!本日〜4月5日(木)18時まで。>
詳細は以下URLまで

http://www.ayako-ishikawa.com/news/2018/03/-4518.html