INTERVIEW

約2年ぶりとなるPlastic Treeのニューアルバム『doorAdore』は、改めて自分達らしさを追求した自信作!

約2年ぶりとなるPlastic Treeのニューアルバム『doorAdore』は、改めて自分達らしさを追求した自信作!

——メジャーデビュー20周年だった昨年は、いろいろ振り返ることも多かったと思います。そんな経験は、ニューアルバム『doorAdore』の制作に影響を与えたと思いますか?

長谷川正(以下長谷川):多少なりとも影響はあったと思います。各メンバーで曲を作る時に、去年のライブ活動だったり、トリビュートアルバム(=昨年9月にリリースした『Plastic Tree Tribute〜Transparent Branches〜』)を聴いて、これまでを振り返ったりしましたからね。その中で、プラの魅力がどうとらえられているのかを考えたのが、曲作りのキッカケになっていたかもしれないです。

——そういう感覚って、プラ的には珍しいんじゃないですか? だいたい、純粋にわき上がってきたものが作品になっている印象があるので。

長谷川:初めてだったかもしれないですね。もちろん、自然に生まれた曲もあるんですけど、新しい作品を作る上でも改めて“自分達らしさとは何だろう”って意識したかもしれないです。その結果、今までなかったようなタイプの曲も出てきたりして。まぁ、仕上がってみれば、しっかりプラらしさが出せたかなと思いますけど(笑)。

——アルバムの内容を語っていただく前に、印象的なタイトルについておききします。この『doorAdore』という響き、プラにしてはちょっと意外性がある気がするんですよ。何というか、モードっぽいような……。個人的には「ノクターン」という収録曲の歌詞に“明かりのつくドアを探そう”というフレーズがあるので、これがヒントになったのかと思ったんですが……。

長谷川:いや、それはたまたまなんですよ(笑)。

有村竜太朗(以下有村):制作しながら、何となくタイトルを考えなきゃな〜とは思ってたんです。そういう時期にドアにまつわる写真を撮りたいなと思い始めて……。まず、アートワークの部分でドアが浮かんだんですよ。何らかの意味合いは自分の中でもあったんでしょうけど、あまり深く考えずに一案として出して。そんな時に、一連のシングル(「サイレントノイズ」「念力」「雨中游泳」)でお仕事させていただいたカメラマンの宮澤(正明)さんと話す機会があったんです。そうしたら“(ドアのイメージは)Plastic Tree”に合うと思う”って言ってくれて。それで、まずは写真を撮るところから始まったんですよ。

——完璧なお答えですね(笑)。では続いて、気になるアルバム曲を何曲かピックアップして質問したいと思います。まずは1曲目の「遠国」ですかね。バンドのコアな部分が出ていて、これを聴いて“あ、もうこのアルバムは安泰だ”と実感しました(笑)。

有村:しかも、宮澤さんの写真がすごくよかったんです。彼の写真集にドアの作品があったんですけど、バンドをそこに置いてみたかったし。そこからタイトルに“door”という言葉を使いたいと思い始めたのかもしれないですね。それで、紙にいろんな表記で“door”という単語とか造語みたいなものを書いてみたりして。その課程で、もともと好きな言葉だった“adore”と“door”をくっつけたら、面白いなって思ったんです。どちらかと言うと言葉遊びみたいな感覚ですけど、“doorAdore”っていう単語が引っかかったんで、その時点でもう正解かなって思いましたね。去年、トリビュート盤で自分達の曲を客観的に見たり、ライブでも懐かしい曲を演奏する機会も多くて……まぁ、出口と入り口を行ったり来たりした感覚もあったし、僕ら自身も次のドアを開けなきゃっていうイメージもあったのかなって。

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