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中島卓偉 走り続けた18年間 台風も吹き飛ばしたロックな横浜の夜

中島卓偉   走り続けた18年間  台風も吹き飛ばしたロックな横浜の夜

 ライブは、序盤にザクザクと響くギターサウンドを軸に据えたワイルド&タフなロックンロールナンバーを次々とラインナップ。間髪入れずに飛び出す演奏を通し観客たちの魂を熱く滾らせていた。高い熱を持って唸るロックナンバーに触れ続けながら、冷静でいれるわけがない。フロアーには終始、天へ向かい無数の拳が付き上がれば、中島卓偉と一緒に満員の観客たちが熱い歌の掛け合いを続けていた。
 続くブロックでは、キラキラとした輝きを放つ開放的な楽曲や、中島卓偉とともにシンガロングしてゆく歌たちをラインナップ。最初のブロックと同じく熱狂を作りあげたステージングとはいえ、先とは異なる角度から魂を熱く揺さぶったのも嬉しかったこと。

 中島卓偉の楽曲は、どれも魂を熱く震わせれば、その曲たちを通し、彼と心で深く繋がりあえる喜びや嬉しさを与えてくれる。ただ熱狂しているのではない。魂と魂で強い握手を交わし合う関係を覚えれば、中島卓偉の歌が気持ちを熱く昂らせてもゆく。一緒に裸の心をさらせる関係ほど、何より嬉しいことはない。
 続くブロックでも、疾走するロックンロールナンバーの数々へ一緒に飛び乗り無邪気にはしゃげば、パンキッシュな楽曲を通し、眩しい輝きの中で熱く溶け合う喜びも味わえた。パンクロックが音楽を通し魂の反逆という革命を起こすことなら、中島卓偉の音楽もまた、心を自由に開放する革命を起こしてゆく発火剤のよう。

 この日は、中島卓偉の音楽的なルーツの一端も垣間見れるブリティッシュビートナンバーや心や身体を優しくゆらす、エモーショナルなバラードナンバーもいくつか披露してくれた。
 バラードを歌う前に中島卓偉は、「日本人はバラードだと聞く姿勢に入る。別にテンポが遅くなろうが、曲がソフトなタッチになろうとリズムを取ろうとする気持ちを忘れたくない。俺の音楽は全部跳ねてるから、踊って騒いで聞いてくれ」や「バラード歌えて初めてロックシンガーだから」という言葉もぶつけていた。その発言通りの心地好い楽しさも、ぜひ生で体感してもらえたら幸いだ。
 もちろん終盤は、感情を熱く昂らせるテンションの高いロックンロール/パーティロックナンバーを立て続けに演奏。ときには手にしたタオルを大きく振りまわし騒いだりと、今回のツアーも、最初から最後まで熱した興奮を抱き続けるライブを満喫出来るはずだ。

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