INTERVIEW

GLIM SPANKYのサイケな本質が大爆発!新作『BIZARRE CARNIVAL』で炸裂する世界観とは?

GLIM SPANKYのサイケな本質が大爆発!新作『BIZARRE CARNIVAL』で炸裂する世界観とは?
――『BIZARRE CARNIVAL』は、6月4日の野音公演(=日比谷野外大音楽堂)の空気感と、すごくつながっている印象があるんですよね。

松尾レミ(以下松尾):あの頃は……ちょうどアルバムのレコーディングだったっけ?

亀本寛貴(以下亀本):うん、作ってたよね。

松尾:でも、今回のアルバムのアイデアって、実は2ndアルバムの頃からあったんですよ。野音で作ったカーニバルみたいなイメージも、ずっと前からあって。

――ということは、さぞやたくさんのアルバム候補曲が……。

松尾:それが私達、作ったらすぐに出しちゃうんで(苦笑)、ストックがゼロなんです。ためておくことができないんですよ。

――まさにアルバムのために曲を作っていったわけですね。その結果、全体的にサイケデリックなサウンドに仕上がりましたが、そこも意識されたんですか?

松尾:サイケな要素はこれまでの作品でもチラチラ出してたんですが、最初からこれを全開に出してしまうと、ちょっと引かれるんじゃないかと思っていたんです。だから、1枚目、2枚目は名刺がわりに、割と伝わりやすい曲を作ったというか。

――確かに、これまでは骨の太いロックナンバーも多かった気がします。今回は、サイケデリックにそまりかけてきた頃のビートルズみたいで、とにかくカッコいい!

松尾:私の中で、単純に自分が好きな黄金の時代があって、それが67年、68年なんですよ。このアルバムを作っている時にバーズにドハマリしちゃってて(苦笑)。あの年代って、ビートルズもストーンズもバーズも、みんなそっち系(サイケデリック)にいっちゃったじゃないですか。まぁ、ロックが好きな人からみたら当たり前のサウンドなんだけど、一般的にみたらマニアックな世界だと思うんです。

――そうですね。当時はシラフでは聴かないような音楽だったという説も(苦笑)。

松尾:そうそう(笑)。で、なぜ私達が1枚目、2枚目のアルバムでそれを出さなかったかというと、GLIM SPANKYというバンドがまだ世の中に知られていない状態で、そのマニアックな部分を押し出してしまったら、そのステキな部分がちゃんと伝わらないと思ったんです。で、やっと自己紹介も終わって3枚目にその部分を出すことで、ロックにあまり興味のない若い世代でも“彼らはどんな人達に影響を受けてきたんだろう”って調べてくれると思ったんですね。だから、こういう取材でも私達がバーズとか語るわけですよ(笑)。そこで、GLIM SPANKYを聴いてくれる人が“じゃあ、バーズ聴いてみようかな”って思ってくれたら、ロックの土壌がちゃんと伝わるかもしれないと。そういうのを意識的にやっているんですよ(笑)。

――では『BIZARRE CARNIVAL』は、デビュー前からの周到な計画だったんですね!

松尾:今までもサイケな部分は流れで見せてきてますけど、今回はより深い部分をみんなに提示できたかなって。ロック好きな人が聴いたらニヤニヤできるし、知らない人達……にはどう響くのか気になりますけど(笑)。

亀本:不思議な曲だって思うんじゃないの? 摩訶不思議な曲っていう。

松尾:その反応も楽しみなところですね。こういう曲もひとつのロックの引き出しなんだよって伝えたいです。

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