INTERVIEW

Plastic Tree、メジャーデビュー二十周年“樹念”シングル第2弾となる「雨中遊泳」をリリース

Plastic Tree、メジャーデビュー二十周年“樹念”シングル第2弾となる「雨中遊泳」をリリース

——歪んだギターを浴びつつ、そこに決して明るくはない歌詞がのっているという……これこそ、プラの醍醐味ですよね。ちなみに、初回限定盤Aにはミュージックビデオも収録されるそうですが、もしかして水を使った撮影でしたか?

長谷川:予想通り、湿度が高い感じの(笑)。もちろん水も降ってましたよ。

有村:濡れましたね……。

——そういえば、雨に濡れるミュージックビデオって結構あるような気がします。やはりロックと雨は相性がいいのかも。

有村:叙情的ですしね。

長谷川:そうそう。あと、雨って決して明るくはないけど、見方によっては清々しいというか。

——いろんなものを洗い流すという意味もありますね。そして、何と言っても今回のシングルで感心したのは「雨中遊泳」という絶妙なタイトルです。

有村:雨の曲が多いので、正直つけたい雨のタイトルがなくて(苦笑)。雨に自分の気持ちを重ねるとメッセージが伝わりやすいので、そういう状況設定で歌詞を書くことが多かったんです。でも「雨中遊泳」はすごく優しい曲だったし、そんなに喜怒哀楽の“哀”じゃないイメージなので、感情的じゃない言葉でタイトルをつけたくて。タイトルはいくつか候補があったんですけど、その中で「雨中遊泳」は歌詞の内容に一番ピッタリくる言葉かなと思いました。

——カップリングはナカヤマアキラ(G)&佐藤ケンケン(Dr)コンビ作詞作曲の「ユートピアベリーブルー」ですが、こちらは遊び心のあるダンスチューンですね。以前リリースして今やライブで盛り上がり曲になった「マイム」に近いような……。

長谷川:あ、そうですね。これは原曲をケンケンが持ってきて、アキラが中心になってアレンジを進めていたんですよ。方向性が決まるまでは試行錯誤があったんですけど、この方向で決まってからはすんなりと制作できましたね。レコーディングも楽しみながら作業できた感じです。

——「雨中遊泳」がPlastic Treeが昔から表現してきた王道の曲だとしたら「ユートピアベリーブルー」は、ボーカルも加工されていて、最近の楽曲らしい特徴を持っている印象があります。この対比は見事ですね。

有村:実はデモから結構変化していった曲なんで、自分としてはその変化が面白いと思ってたんですよ。しかも、作業していくうちに歌を普通にレコーディングするより、ボコーダーを使った方が曲に合いそうな気がして。歌詞もアキラのストレンジな世界観があるから、ボコーダーの音に合っているし、なかなかプラには珍しい1曲ができましたね。ライブでは、お客さんと一緒に遊べるような位置づけになってくれたらいいなと思うし、今からライブで演奏するのが楽しみですね。

——ライブといえば6月25日のPlastic Treeメジャーデビュー日“樹念”再現公演「1997.09.15」(=YOKOHAMA Bay Hall)や、7月29日のPlastic Treeメジャーデビュー二十周年“樹念”特別公演(=パシフィコ横浜)がありますが……さすがにここではまだ新曲のお披露目はナシですかね。

長谷川:新曲をライブでやるのは、たぶん秋以降になるんじゃないかな。

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