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『NAOKI(FANTASISTA/ex.Kagrra,)の人生どうかしてるぜ♡』Vol.5 seek

『NAOKI(FANTASISTA/ex.Kagrra,)の人生どうかしてるぜ♡』Vol.5 seek

NAOKI:ああ、なるほどね。俺、人の酒の呑み方や煽り方を見て「この人とは呑めないな…」っていう事があるとちょっとダメかも。

seek:NAOKIさんとは、長くお付き合いさせていただいてるけど、お互いガッツリ踏み込んだ話をしたことが今までなかったですよね、本当に。何話しましょう(笑)?

NAOKI:確かになかったね。これを機に2000年頃から振り返りたいじゃない?あの頃の音楽シーンと今の音楽シーンについてとか…。

seek:20年近く付き合いあるのにちょっと拗らせてる俺らの感じっていうのは、今のバンドマンにはない気がしますよね。SNSも含めて話すキッカケがあるからでしょうか。他のバンドさんとサクッと距離が縮められるのすごいなぁって思っています。僕らの頃って、なんていうのかな…ちょっと色々カオスな感じがありましたよね。

『NAOKI(FANTASISTA/ex.Kagrra,)の人生どうかしてるぜ♡』Vol.5 seek

NAOKI:あったよね。昔は、ヴィジュアル系って音楽の表現の仕方が自由であって、そこにはちゃんとした芯がないとお客さんからも“散らかってるなぁ…”みたいに評価されちゃう気がしてて。正直なところ、今のシーンはなんとなくバンドが似通っているというか…。異色な感じがないというか…。音楽はすごくかっこいいんだけどね。表現するのが難しいんだけど。

seek:そうですね。やっぱり機材だったり、技術は上がっていて、クオリティは高くなった感じはするんだけど。「どこそこのバンドみたいにしてください」ってヘアメイクさんや衣装さんに注文するのはどうなんだろうっていう話をスタッフさんから聞くことが多々あります。昔みたいな“人がやってないことをやってやろう!”っていう感じがあまりしないですよね。スタンスの違いなのかもしれないけれど…。

NAOKI:そういう意味でいうと、seekくんはPsycho le CémuもやりながらMix Speaker’s,Inc.もやってるでしょ。本当に芯がブレないよね。Mix Speaker’s,Inc.をやり出した時、180℃違うことするのかなと思ってた。ブレずにその形態を見せるってなかなか出来ないと思うんだよね。

seek:でも結構話し合ったんですよ。どっちも一緒にやっているAYAくんの存在がデカかったですけど。ISABELLEっていうAYAくんのユニットがあったんですよ。音楽性もゴリゴリの男子が好きそうなハードコアみたいなノリで。今だから言えるのかもしれないですけど、当時Psycho le Cémuっていうパブリックイメージも含めて、彼が20代前半で抱えてきたフラストレーションが吹き出したみたいなユニットでした。でもやってみて、結果的に求められてないということに気づいたんですよね。その時、凄く話し合ったのが、“やりたい事”と“やるべき事”と“求められてる事”というのがステージに立つ人間としてはこの先、常に付いて回ることかもねっていう話をしてて…。姫路から東京に出てきて音楽を続けていくというのを選択したのであれば、そこをもうちょっと考えてやろうかって。

NAOKI:うんうん。なるほどね…。

seek:でも、すごくいい経験になったなぁと思っています。

NAOKI:人ってさ、確実に考え方だったりは、ブレたりするじゃない?
機械じゃないし、感情があっての人だと思うから。でもそこで正面からブレずにやっていく強さは、素晴らしいなって素直に思える。

seek:ちょっと別ベクトルの話になっちゃうかもしれないですけど、僕自身は、あまり“seek”というキャラクターをやりたくて、スタートしたワケじゃなかったんですよ。やりたくないワケでもなかったんだけど、想像できなかった。元々キャラクターが好きだったり、RPGの世界観みたいなものに何の興味もないんですよね。だから始めた当初は葛藤がすごくあったんですけどね…。自分の中であまりにも非現実過ぎるから、どうせやるなら振り切ったことをやりたいっていう発想なだけですね。未だにちょっと自分の中の別の人がやっているので、辛くなったことは逆にないかもしれない。

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